情報集

日本酒年表

教本に掲載されている年表をまとめました

紀元前3500年頃 ・メソポタミアで香料用の蒸留器と思われる器が発見される P.222
紀元前2000年頃 ・キプロス島で蒸留器、桶、漏斗などが発見される P.222
紀元前4世紀 ・アリストテレスが海水を煮立たせて真水を得る蒸留技術について記述する P.222
弥生時代 ・水稲が渡来し、米の酒が造られていたと推測される(『魏志倭人伝』に「倭国の酒」) P.16
2世紀以降 ・アレキサンドリアで錬金術の発達に伴い蒸留技術が発達する P.222
8世紀 ・アラビアの錬金術師ジャービル・イブン・ハイヤーンが、アランビックに発展する蒸留器を考案する P.222-223
奈良時代後半 ・国家の組織に「造酒司(ぞうしゅし)」が設けられる P.16
862年(貞観4年)9月9日 ・御香宮の境内に香りのよい水が湧き、清和天皇より「御香水」の名を賜る P.52
927年(延長5年) ・『延喜式』に酒坏の表記があり、貴醸酒の元となる「しおり」の記述が見られる P.107, 173
平安時代 ・寺院や神社、民間でも酒造りが行われるようになる P.16
13-14世紀 ・中国や東南アジア諸国で蒸留酒が造られ、日本に伝来したとされる P.223
14世紀頃 ・琉球が海上貿易の拠点となり、蒸留酒がもたらされる P.223
室町時代 ・本格的な酒屋が現れる P.16
15世紀 ・菩提酛による酒造りが行われる
・フランスではまだブランデーが薬屋で売られていた
・朝鮮半島で蒸留酒が造られ対馬に伝搬したとする説もある
・琉球王国に蒸留技術が伝来する(泡盛の始まり)
P.85, P.223, P.224, P.225
1546年 ・ポルトガルの貿易商ジョルジュ・アルバレスが薩摩の山川で「米から作るオラーカ(蒸留酒)」を記録する P.225
1559年 ・鹿児島県伊佐市の郡山八幡神社で、「焼酎」の文字が書かれた現存する最古の落書きが記される P.225
16世紀初頭 ・蒸留技術が薩摩に上陸し、九州・沖縄の「焼酎文化圏」へと広まる P.225
16世紀後半 ・原料米の精米、醪をこす技術、火入れ(熱殺菌)、木桶仕込みなどが確立される
・燗酒を通年で飲む習慣が根付く
P.16, P.171
16世紀末 ・フランスでブランデーが日常生活に現れるようになる P.223
江戸時代初期 ・現代に連なる杜氏制度の系譜が生まれる P.111
17世紀ごろ ・九州北部を中心に粕取り焼酎が造られ始める P.232
1671年 ・「泡盛」の名で徳川将軍に献上されたと記録される P.225
1690年頃 ・奄美群島でサトウキビの栽培が行われる P.232
1698年 ・琉球王国から種子島に甘藷(サツマイモ)が伝来する P.225
1705年 ・薩摩の指宿市山川に甘藷が伝来する P.225
江戸時代中期 ・猪口が料理の器から酒器や蕎麦の器として使用され始める
・球磨焼酎の始まりと推察される
P.174, P.230
17世紀後半 ・灘で寒造りの技術が確立し、丹波杜氏が始まる P.111
1768年 ・フランスのボーメ氏が比重の単位「ボーメ」を発見する P.90
1788年(天明8年) ・灘で水車による精米の記録が残る P.28
19世紀初頭 ・長崎県壱岐島で、大麦を利用した麦焼酎が造られ始める P.225
19世紀前期 ・泡盛が久米島、宮古島に広まる P.231
1826年 ・スコットランドのロバート・スタインが連続式蒸留機を発明する P.233
1831年 ・アイルランドのイニアス・カフェが連続式蒸留機を改良する P.233
1840年(天保11年) ・山邑太左衛門により灘の「宮水」が発見される P.52
1850年頃 ・薩摩藩主・島津斉彬が甘藷焼酎の量産を奨励する P.225
19世紀中頃 ・丹宗庄右衛門が八丈島・三宅島に甘藷栽培と焼酎造りを伝える P.225
1859年(安政6年) ・岡山で岸本甚造が「雄町」の元となる穂を発見する P.33
1866年(慶応2年) ・岸本甚造が「雄町」を「二本草」として選出する P.33
1873年(明治6年) ・兵庫県で年貢制から地租税へ移行する P.43
1875年(明治8年) ・広島で地元の民間育種家により「八反草」が育成される P.38
1884年(明治17年) ・兵庫県が稲作改良組合の結成を指示する P.43
1890年(明治23年) ・第3回国内勧業博覧会に山田穂が出品される P.41
1891-1892年頃 ・加東郡米田村上久米の集落が灘の酒蔵(泉正宗、本嘉納商店)と取引を開始する P.43
1893年(明治26年) ・奥吉川村市野瀬の集落と辰馬悦蔵(白鷹酒造)が取引を開始し、村米制度の始まりとされる P.43
1894年(明治27年) ・兵庫県立農事試験場が明石に設立される P.43
1895年(明治28年) ・清酒酵母が日本酒の醪から初めて分離される P.102
1897年(明治30年) ・清酒酵母を「Saccharomyces sake Yabe」として発表する P.102
1900年(明治33年)頃 ・日本に連続式蒸留機が導入され、「新式焼酎」と呼ばれるようになる P.233-234
1903年(明治36年) ・焼酎の二次仕込み方法(一次・二次醪)が開発される P.226
1904年(明治37年) ・国立醸造試験所が開設される P.101
1906年(明治39年) ・灘の「櫻正宗」の酒母より、きょうかい1号酵母が分離される P.103
1907年(明治40年) ・第1回全国清酒品評会が開催される(広島杜氏が上位を独占) P.112
1908年(明治41年) ・米穀検査法が施行される P.43
1909年(明治42年) ・「吟醸物」「吟醸家」の言葉が文献に現れる
・醸造試験所の実験により山廃酛が実用化される
・熊本県酒造研究所が設立される
P.19, P.83, P.103
1910年(明治43年) ・河内源一郎や神戸健輔が甘藷焼酎製造に黒麹菌の使用を普及させる P.226
1912年(明治45年/大正元年) ・兵庫県で水稲原種育成事業が開始される・伏見の「月桂冠」からきょうかい2号酵母が分離される
・二次仕込み方法が甘藷焼酎に定着する
P.43, P.103, P.226
1914年(大正3年) ・「新山田穂一号・二号」が育成される
・広島「醉心」からきょうかい3号酵母が分離される
・焼酎のカブト釜式蒸留器等が改良され、木樽を用いた蒸気吹き込み式蒸留機が普及する
P.43, P.103, P.227
1916年(大正5年)頃 ・醸造試験所の理化学的分析調査により「酒造好適米」の概念が確立される
・兵庫県に米麦原種圃が設置される
P.22, P.43
1917年(大正6年) ・岡山県下で雄町が約9000ha作付けされる
・きょうかい酵母に番号を付記して提供が開始される
P.35, P.101
1918年(大正7年) ・「短桿渡船」が兵庫県に導入される
・熊本県酒造研究所に野白金一が招聘される
・河内源一郎が白麹菌を分離する
P.41, P.104, P.226
1921年(大正10年) ・広島で「八反10号」が誕生する P.38
1923年(大正12年) ・「山田穂」と「短桿渡船」が交配される P.41, 43
1924年(大正13年) ・広島の蔵元からきょうかい4号酵母が分離される P.103
1925年(大正14年) ・広島「賀茂鶴」からきょうかい5号酵母が分離される P.103
1927年(昭和2年) ・日本醸造協会誌にて「吟醸酒」という概念が確立される
・国が酒造米栽培の指定試験地制度を設ける
P.20, P.43
1928年(昭和3年) ・兵庫県加東郡福田村に県立酒造米試験地が設立される P.43
1931年(昭和6年) ・優秀な系統に「山渡50-7」の系統名が付与される(後の山田錦) P.43
1933年(昭和8年) ・竪型精米機が登場する
・「祝」が野条穂から純系分離される
P.16, 28, P.34
1935年(昭和10年) ・秋田「新政」からきょうかい6号酵母が分離される P.101, 103
1936年(昭和11年) ・山渡50-7を「山田錦」と命名し、兵庫県の栽培奨励品種に指定される P.41, 44
1938年(昭和13年) ・「菊水」×「新200号」で「五百万石」が交配される
・山田錦の村米格付け表が作成される
P.37, P.44
1939年(昭和14年) ・長野で「たかね錦」が誕生する P.40
1940年(昭和15年) ・臨時米穀配給統制規則が施行される。米の県外への移出に制限がかけられる。 P.44
1941年(昭和16年) ・「愛山」が交配される P.32
1943年(昭和18年) ・国内でアルコール添加が開始され、清酒の級別制度が始まる P.17
1945年(昭和20年) ・明石大空襲で兵庫県立農事試験場が焼失する P.44
1946年(昭和21年) ・長野「真澄」からきょうかい7号酵母が分離される P.103
1948年(昭和23年) ・清酒の課税数量が戦後最低記録の105千klに落ち込む P.17
1950年(昭和25年) ・兵庫県酒米生産振興対策協議会が発足する
・農作物検査法が制定され、一等から三等に格付けされる
P.45, P.45
1951年(昭和26年) ・食糧庁が兵庫県の酒造米に地域別価格差を設ける
・麦の統制撤廃により大分で麦焼酎が造られ始める
P.45, P.230
1952年(昭和27年) ・茨城「明利酒類」からきょうかい10号酵母(小川酵母)が分離される P.103
1953年(昭和28年) ・熊本県酒造研究所の保存株から9号酵母が選抜される
・奄美群島で黒糖焼酎の製造が酒税法で認められる
P.103, P.232
1955年(昭和30年) ・「祝」の栽培が一時復活する P.34
1956年(昭和31年) ・兵庫県酒米振興会が発足する P.45
1957年(昭和32年) ・菊水 × 新200号により生み出された酒米が「五百万石」と命名される P.37
1960年(昭和35年) ・きょうかい8号酵母が分離される
・「八反35号」が誕生する
P.103, P.38
1961年(昭和36年) ・焼酎製造に回転ドラムと通風製麹装置(三角棚)が導入される P.226
1962年(昭和37年) ・山田錦が史上最高の出荷量を記録する(検査数量29,451t) P.45
1963年(昭和38年) ・山田錦の作付面積が最大を記録する(7,840ha) P.45
1964年(昭和39年) ・兵庫酒米特別地域振興会により山田錦の「特A地区」が分類される
・9号酵母が熊本局管内で頒布される
P.45, P.103
1965年(昭和40年) ・「八反40号」が誕生する
・宮城「浦霞」からきょうかい12号酵母が分離される
P.38, P.103
1967年(昭和42年) ・焼酎原料に占める甘藷の割合が56.7%に増加し、清酒粕は3%に減少した P.225
1968年(昭和43年) ・9号酵母が全国頒布される P.103
1969年(昭和44年) ・泡なし酵母・701号が分離される P.103
1970年代初頭 ・史上空前の日本酒ブームが訪れる
・「6:4のお湯割り」で甘藷焼酎の知名度が向上する
P.16, P.228
1972年(昭和47年) ・「ひだほまれ」が交配育成される
・単式蒸留焼酎に減圧蒸留機が導入・普及し始める
P.39, P.228
1973年(昭和48年) ・清酒の課税移出数量が最高の1,766千klを達成する
・泡なし酵母・601号が分離される
・宮崎県高千穂地方で「そば焼酎」が開発される
P.17, P.103, P.232
1974年(昭和49年)以降 ・「祝」が再び栽培されなくなり姿を消す P.34
1975年(昭和50年) ・泡なし酵母・901号、および11号酵母が分離される P.103
1970年代中頃 ・全国的な「地酒ブーム」が到来する P.18
1977年(昭和52年) ・JAみのり東条ライスセンターが竣工する
・10号酵母の頒布が開始される
P.45, P.103
1978年(昭和53年) ・「美山錦」が誕生する
・8号酵母の頒布が終了する
P.40, P.103
1980年代前半 ・減圧蒸留のソフトな麦焼酎がブームになる P.228
1980年(昭和55年) ・「愛山」が産地品種銘柄に指定される
・鹿児島県で薩摩切子が復刻される
P.32, P.176
1981年(昭和56年) ・13号酵母が分離される P.103
1982年(昭和57年) ・上越新幹線が開通し、新潟の地酒がブームになる
・「ひだほまれ」が品種登録される
P.18, P.39
1983年(昭和58年) ・「八反錦1号」「八反錦2号」が品種登録される P.38
1984年(昭和59年) ・1001号酵母が分離される P.103
1985年(昭和60年) ・山形県で「出羽燦々」が交配される P.38
1986年(昭和61年) ・宮城県が「みやぎ・純米酒の県」を宣言する P.31
1987年(昭和62年) ・長野県で「ひとごこち」が交配される P.39
1988年(昭和63年) ・伏見酒造組合の働きかけにより「祝」の栽培法が改良され、試験栽培が行われる P.34
1989年(平成元年) ・級別制度の「特級」が廃止される
・「清酒の製法品質表示基準」が制定される
・新潟県で「越淡麗」が交配される
・福島県で会津杜氏が旗上げする
P.11, P.11, P.37, P.112
1990年(平成2年) ・「祝」が農家による栽培を再開する
・1501号酵母の元となる秋田流花酵母(AK-1)が誕生する
P.34, P.103
1991年(平成3年) ・福島県で「夢の香」が交配される
・検査等級制度が改正される
・14号酵母が選択される
P.42, P.45, P.103
1992年(平成4年) ・級別制度が完全廃止される
・「秋田酒こまち」や「石川門」が交配開始
・「祝」を使用した酒が製品化される
・14号酵母の試験醸造が開始される
P.11, 18, P.33, 34, P.34, P.103
1994年(平成6年) ・14号酵母が北陸限定で頒布される
・ぶどう酒・蒸留酒を対象とした「地理的表示に関する表示基準」が制定される
P.103, P.236
1995年(平成7年) ・14号酵母が全国頒布される
・地理的表示「壱岐」「球磨」「琉球」が指定される
P.103, P.236
1996年(平成8年) ・日本酒の課税数量が大きな減少を始める
・三重県で「神の穂」が交配される
・きょうかい1501号酵母が採用される
P.18, P.35, P.103
1997年(平成9年) ・「出羽燦々」「ひとごこち」が品種登録される P.38, 39
1999年(平成11年) ・1401号酵母が分離される P.103
2000年代前半 ・甘藷焼酎が一大ブームとなる P.228
2000年(平成12年) ・「秋田酒こまち」の育成が完了する
・北海道で「初雫」「吟風」が採用される
・「夢の香」が品種登録される
P.35, P.33, P.42
2001年(平成13年) ・東広島市で「西条・山と水の環境機構」が発足する P.53
2003年(平成15年) ・「清酒の製法品質表示基準」が一部改正される
・「秋田酒こまち」が栽培奨励品種となる
・「石川門」が品種登録される
P.11, P.33, P.34
2004年(平成16年) ・日本酒と焼酎の課税数量が逆転する
・「越淡麗」の育成が完了する
・「八反草」の本格的復活栽培が開始される
・「山田錦の郷(山田錦の館)」がオープンする
・純米酒の精米歩合規定(70%以下)が撤廃される
P.18, P.37, P.38, P.46, P.96
2005年(平成17年) ・石川県で「百万石乃白」が交配される
・地理的表示「薩摩」が指定される
・清酒に対する地理的表示の保護が開始される
P.40, P.236, P.236
2006年(平成18年) ・三倍増醸酒(増醸酒)が廃止される
・北海道で「彗星」が誕生する
・1801号酵母の頒布が開始される
・栃木で下野杜氏が旗上げする
P.17, P.36, P.104, P.112
2008年(平成20年) ・「神の穂」が三重県認定品種となる
・酒米試験地設立80年を迎える
・KArg901号が分離される
P.35, P.46, P.105
2011年(平成23年) ・山田錦の品質向上のため「ふるい目2.05mm調整」が実施される P.46
2013年(平成25年) ・「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録される
・富山杜氏が旗上げする
P.19, P.112
2014年(平成26年) ・北海道で「きたしずく」が誕生する
・KArg1901酵母の頒布が開始される
P.36, P.105
2015年(平成27年) ・地理的表示「日本酒」が指定される
・「百万石乃白」が品種登録される
・市販泡盛の「古酒」表示要件が全量3年以上貯蔵に変更される
・すべての酒類を対象とした「酒類の地理的表示に関する表示基準」(新表示基準)が制定される
P.10, P.40, P.231, P.237
2016年(平成28年) ・山田錦がデビュー80周年を迎え、鹿児島県で産地品種銘柄に指定される
・地理的表示「山形」が都道府県単位で初めて指定される
P.41, 46, P.238
2017年(平成29年) ・地理的表示のGI等の併記義務が適用開始される
P.238
2021年(令和3年) ・伝統的な酒造りの技術が国の無形文化財に登録される P.19
2022年(令和4年) ・日本酒製造免許場数が1,536場になる
・伝統的な酒造り技術がユネスコ無形文化遺産に提案される
P.17, P.18
2024年(令和6年) ・地理的表示「東京島酒」が指定される P.236